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2018年9月15日

お口に関する豆知識&子育てあれこれ HARUMACHI diaryはこちら

ハブラシを歯ぐきに向けて、歯ぐきの隙間に毛先を差し込むように磨きましょう。
歯ブラシの仕方をこうやって習ったことありませんか?
「バス法」と呼ばれるハブラシの動かし方で、歯科大学でも重点的に習う方法です。
でも、実際に歯をピンク色に染め出してバス法で磨いてみると。意外とピンクを落とすのに時間がかかります。
なぜでしょう…?
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そもそも「バス法」を提唱したCharles C. Bass先生。
実は歯科医師ではありません。
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マラリアや腸チフスの研究で実績を残したアメリカの病理学者です。
当時歯周病は不治の病とされ、バス先生自身も歯周病に悩まされ続けていました。そこで、さすが病理学者。歯周病についての病理学的な研究を始め、歯周病の原因がプラーク内にある細菌である事を発見しその病因論を提唱しました。
しかし残念ながら、その発見は当時の主流から外れた異端であったこと、病理学者という歯科にとっては門外漢であったこともあり、バス先生の研究は埋もれてしまいました。

時代の先駆者であったバス先生自身は、周りから非難されながらも自身の研究を信じ、自分の歯を残したまま100歳で大往生されました。

1940年代にバス先生が提唱した細菌原因説は、時が流れ、1970年代になりようやく認められるようになりました。パイオニアとしての評価とともに、バス先生が考案した「バス法」が広く認知されるようになったのです。

しかし、ここで問題があります。
バス先生は、
「予防・口腔内のコントロールの為には、歯ブラシとフロスですべての歯の表面からプラークを除去する必要がある。フロスが基本的な道具であり、歯ブラシはそれに付随するものである。」
と言っています。そう、バス先生は熱心なデンタルフロスの布教者なのです。
バス先生自身が、第二次大戦中に使いやすいナイロン製のデンタルフロスを発明するほどの力の入れよう。
それに対し、歯ブラシの動かし方は当初の発表には含まれていませんでした。後年になり、よく認知されている「歯ぐきに45度の角度であてる」バス法を、あくまでサラッと付け加えているのです。
バス先生が本当に広めたかったのは、この歯ブラシ方法ではなく、デンタルフロスの使い方だったようです。
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歯ぐきの隙間に歯ブラシの毛先を差し込むやりかたというのは、実は結構リスクがあります。力が強いと余計に歯ぐきを痛めつけてしまいます。
ある一定以上歯周病が進んだ方などで、トレーニングした場合には有効な事もありますが、多くの方が行う歯ブラシ方法としてはあまりお勧めできません。

ここでは、毛先磨きという方法をお勧めします。
歯にこびりついたプラークというのは、ふろ場のカビや排水溝のぬめりと似ています。デッキブラシを横にあててこすってもかびやぬめりはとれないですよね?ブラシの毛先を面に垂直にあてる、これがプラークを落とす大事なポイントです。
歯は平面ではなく、丸みを帯びています。歯ぐきのあたりにいくと、その丸みは強くなります。爪で触ってみると歯の形が少しわかるでしょうか?
歯ぐき付近の歯を磨くときはいわゆるバス法とは逆に、歯ぐきと逆方向に毛先を向けてあてると毛先が歯に垂直にあたるはずです。
こうして、毛先が常に歯に垂直になるよういろいろと動かしてみてください。

…とはいっても、文字ではさっぱりわかりませんね。ぜひ歯医者さんでピンクに染めて、練習してみましょう!
歯は生きていくための大事な体の一部。うまくお手入れして守っていきましょう!

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